豊かで彩りのある老後?

 コロナ禍の中でも友人たちは豊かで彩りある日々を楽しんでいました。

親しい仲間の小さなお茶会があったのですが、ピアノ伴奏付きで独唱の披露がありました。お二人とも70歳超えにも関わらず、驚くほどの上達ぶりで、毎日の稽古の成果を感じさせます。独唱をしてくださった方は、65歳の時に歌う楽しさに目覚めたらしいのですが、天賦の才があったのでしょう、見事なソプラノ歌手に変身していました。


それに加えて私が興味深かったのは、言葉と音楽についての話でした。もともと語学を専攻していた彼女は、素晴らしい発音でドイツ語のアリアを歌ってくれたのですが、クラシックの歌曲を日本語訳で歌うのは表現がとても難しいと言うのです。日本語は母音が必ず入るのも理由の一つらしいのです。ピアノ伴奏をしてくれた彼女も、西洋のクラシック音楽に日本語を当てると本来の日本語の意味が表現しにくく、日本語には日本の音階が向いていると言っていました。言葉のアクセントと音階の関係なのでしょうか。


趣味とはいえ奥が深い話に、コロナ禍の中でも人生の豊かさや彩りのある日々を過ごしている友人たちが羨ましくなりました。誰から与えられるものでもなく、自分の生き方は自分で決めると言う意思があってこそ送れる熟年(老年?)の日々は、控えめで落ち着いて素敵です。


私のレベルで理解できるのは、確かにビートルズの曲は日本語で歌うより英語のままで歌った方がしっくりくる。外国の曲は、ほぼ音楽をメロディとリズムで捉えて楽しんでいて、それはそれで充分楽しめるのですが、でも、本来の作詞、作曲家の意図は伝わらない。高校生の頃、ビートルズのアルバムが出ると和訳して一緒に楽しんでいた友人を思い出します。ビートルズは和訳しても素敵な歌詞がたくさんあって、それはそれで凄いことなんですよね。


せめて二カ国語くらい話せると良かったなあ〜。

写真は、そちらのお家で見つけたキッチングッズなのですが





用途が不明。何に使うのだろう・・・