画期的!薬剤師の1000点業務(服用薬剤調整支援料2)

えーっ、こんな点数どうやって算定できるの?と思う薬剤師さんは多いはず。もちろん厳しい要件もついているのですが。でもこの点数がついた経緯には、かくの木の実践も関与しているはずです。 

今回の改定は、従来の「重複投薬の解消」を中心とした評価から、かかりつけ薬剤師による総合的な薬物療法の適正化支援(ポリファーマシー対策)に移った、ということ。これはかくの木の薬剤師が地区や県の事業として長くポリファーマシー対策に係わり、国や県に報告が上がっていることと無関係ではないと感じています。

ポリファーマシー、最初にこの問題に果敢に取り組んだのが朝霞地区薬剤師会でした。残薬対策については、残薬バック活動などもありましたが、朝霞地区では、平成30年から令和2年までの3年間「薬剤師会、保険者、医師会及び大学が協働して行った患者のための相談事業 朝霞地区ポリファーマシー事業」として、ポリファーマシー解消に向けた事業を行いました。

その結果、日本薬剤師会全国学術大会のポスター発表で、令和1年度は優秀賞、令和2年度には最優秀賞をいただきました。(詳細は朝霞地区薬剤師会HPに掲載)それがきっかけとなって、埼玉県薬剤師会は県全域の事業として「埼玉県ポリファーマシー事業」を展開することになりました。すでに5年間の実績があり、その方法はより実践しやすく具体的かつ簡潔になってきています。行政からも積極的に協力が得られています。


かくの木に長く勤務されている方の中には、朝霞の事業に参加された方もいると思いますし、埼玉県事業となってからは、かくの木は多くの事例を県に報告して、県内でも抜きん出た実績があります。

かくの木の現場には、ポリファーマシーへの気づきから医師との連携、減薬、その後の体調管理まで確実な実践事例があり、現在も前向きに取り組んでいます。大変であることは確かですが、かくの木の薬剤師にとっては当然の業務になっています。患者や医師とのやり取りは複数回におよび、医師に説明するためには文献検索なども必要。それでも、処方が変更されないことはありますが、その経緯が薬歴にも残り、より具体的な管理に繋がります。変更後の体調観察も必要です。

 

薬剤師にとって高いハードルですが、やりがいのある仕事です。そのことに、点数がついたと考えています。最初の関門として学会認定などの要件はあるのですが、そこは果敢にチャレンジして、かくの木では、近い将来多くの薬剤師がこの加算を算定できると信じています。


※写真は、ジェイク&ディノス・チャップマン兄弟による作品。スペインの画家ゴヤの版画に着想を得て戦争の悲惨さを訴えたインスタレーションです。国立新美術館で展示中です。